2019.01.11
人間関係を変えて
売上を上げる方法 Vol.1071
チームビルディングで
人間関係を変えて売上を上げる!
組織づくりコンサルタントの
初瀬川です。
今日は
午後から社労士会の研修を
受けてきました。
長時間労働対策は
働き方改革の施策の一つです。
ここは
社労士としての本業ど真ん中の
仕事なので、なるべく情報を集めています。
ところで
なぜ働き方改革で
残業時間を規制するのでしょうか?
理由の
ひとつは
過労死対策です。
月80時間を超える
残業を続けていくと
心疾患や脳血管疾患になる確率が
確実にあがることは
すでに知られているところです。
だから
国は残業を規制しようと
これから必死になってきます。
でも
こんな話をすると
昔は残業80時間なんて
全然普通だった!
何を生ぬるいことを言っているんだ!
40代~60代の人は
思うかもしれません。
確かに
ひと昔前はそうだったのかも
しれません。
だけど
今の時代は昔とは
確実に違うものがあります。
PCの普及です。
今の時代、
PCを使わない仕事って
ほとんどないでしょう。
PCだけじゃなく、
スマホ、タブレットによって
脳にはいってくる情報量が
はるかに多くなりました。
これによって
脳ははるかにダメージを
受けるようになったそうです。
だから
今の時代の長時間労働は
死のリスクが高まっていると
いうわけです。
ただ
これ以外にも
残業を規制するのには
理由があります。
それは
日本の労働力の1時間当たりの
生産性の低さです。
日本は
労働者が長い時間働いている割には
先進諸国の中では最下位です。
さらに
日本は労働者の年間総労働時間の平均が
1700時間で1時間当たりの生産性が40ドル(日本円だと4000円ぐらい)
に対して
ドイツは
年間総労働時間の平均が
1350時間で1時間当たりの生産性が60ドル(日本円だと6000円ぐらい)です。
単純計算すると
週25時間 ✖ 1年52週 =1290時間
つまり
ドイツは週に25~30時間ぐらいしか
働かないのに、日本より労働生産性が
高いわけです。
いかに
日本の時間当たりの
生産性が低いかがわかります。
他にも
まだ理由はありますが、
長くなるのでこの辺で。
とにかく
日本は労働時間が長い割りに
生産性が低い。
これをなんとかしないといけない!
これが
働き方改革の背景です。
さて、
ここからが本題です。
人間の脳は
朝起きてから13時間以内が集中力を発揮でき,
集中力の切れた脳は
酒気帯びと同程度、
さらに起床後15時間を過ぎた脳は
酒酔い運転と同じぐらいの
集中力しか保てない
こういう研究結果が
でています。
朝起きて
準備に2時間
通勤で1時間
勤務で8時間+休憩1時間
単純に計算して
これですでに12時間です。
プラス1時間残業で13時間。
人の集中力って
これぐらいが限界なんだそうです。
つまり残業している人に
残業代を払うということは、
酔っ払いに
お金を払っているのと同じ
と言い換えることもできます。
さらに
残業代って
割増賃金です。
2割5分増しです。
それが
深夜に及ぼうものなら
5割増しです。
さらに
月に60時間以上の残業は
5割増しになります
(※中小企業は2023年から)
それが
深夜勤務ともなれば
7割5分増しです
酔っ払いに
7割5分増しの賃金を払っている・・・・・
どうでしょうか?
経営者としては
やってられない感じに
なるでしょう。
つまり
残業をすることは
労働者の健康被害を
拡大させるだけじゃなく、
高額な割増賃金を
「無駄な労働」に対して
払うことで企業の体力をも奪っている
ということになっているわけです。
働き方改革は
まさに
日本の「労働」の現状の
「構造」にメスをいれる施策です。
今までの業務をやりながら
労働時間だけを削減すればいいという
考えでは対応できません。
なにせ
「構造」を変えるわけですから。
そして
「構造」を変えるには
まずは経営者が労働時間管理を
しっかり行っていくという
「コミット」が必要です。
コミットとは、
何がなんでも達成するという
強い意志です。
これなくして
企業の働き方改革は
できないでしょう。
酔っ払いに
割増賃金を支払っている・・・・・
経営者は
この事実を受けとめ、
労働時間管理は
他の誰でもない、
経営者の重要な仕事である!
こう認識して
労働時間管理に取り組んでいくことが
働き方改革の第一歩になるでしょうね。
ご参考までに
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